「第34回 日本思春期学会総会・学術集会」その②学会参加!

日本思春期学会では、コンドーム展示だけでなく、学会にも参加させていただきました!
第34回の学会テーマは、「命の大切さについて考える」というもの。

抄録集のハートのデザインが複数のハートから成り立つあたりが、なんだかいい。
ハートの中には、スポーツ、バイト、勉強、喫煙、自傷、ダイエット・・・
まさに思春期を表していますね。
ハートのド真ん中にある琵琶湖から、なんとも言えない良い味出てます。
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ぺろッとひっくり返してビックリ。
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裏表紙が「LET'S CONDOMING!」
まさかのTENGAコンドームΣ(・ω・ノ)ノ
周りを見たら、多くの参加者の手に!気が引き締まる瞬間でした。

抄録集はさておき、参加した講演について少し。

・特別講演 「生命の尊厳の思春期教育金子みすゞ『見えぬものでもあるんだよ』」
( 座長:林 謙治先生,演者:鍋島 直樹先生 )

・ 教育講演1 「不育症のエビデンス」
( 座長:榊原 秀也先生,演者:杉浦 真弓先生 )

・ シンポジウムⅡ 「発達障害の観点から再検討する、思春期の問題行動・危険行動」
( 座長:笹原信一朗先生,宇佐美和哉先生 )

・「不適応行動と発達障害」( 藤川 洋子先生 )
 
・シンポジウムⅢ 「子どもの虐待 思春期への影響」
( 座長:岡本喜代子先生,一杉 正仁先生 )
    1.「子ども虐待の現状からみえてくること~私たちにできること、私たちがすべきこと」( 野田 正人先生 )
    2.「子どものそだちを応援するために」( 菅野 道英先生 )
    3.「性虐待への対応~その現状と課題」( 加藤 治子先生 )

・ ランチョンセミナー1「女性アスリートと月経異常~女性たちの今と未来の健康を守るために~」
( 座長:百枝 幹雄先生,演者:江夏亜希子先生,共催:日本新薬株式会社 )
 
・ランチョンセミナー5「女性が輝ける社会を目指して~産婦人科医の立場から~」( 座長:北村 邦夫先生 )
        講演1.「ECからOCへ」(谷口 武先生)
        講演2.「女性が輝ける社会にOCが果たす役割」( 対馬ルリ子先生,共催:あすか製薬株式会社 )

・特別企画「いじめ防止教育とは何か~子どもの感性をはかる~」( 演者:尾木 直樹先生 )

思春期の子供たちの現状として、いじめ、虐待、自傷、中絶、自殺など心が締め付けられる内容が多く、学会テーマの通り、「命の大切さについて考える」2日間となりました。

どの講演も素晴らしいものでしたが、全部書いてたらレポートになるので一部抜粋。

◆「不育症のエビデンス」( 座長:榊原 秀也先生,演者:杉浦 真弓先生 )

 杉浦先生の「不育症のエビデンス」に参加する前、「不育症」=「何らかの原因で産まれた子を育てられないこと」と思っていました。が、大きな間違いでした(つд⊂)
「不育症」とは、「妊娠はするけど流死産を繰り返して児を得られない場合」のことだそうです。
不妊症と異なる点は、妊娠する能力はあるということ。
杉浦先生曰く、女性の不摂生で流産することはあまりなく、大半が胎児の染色体異常が原因として挙げられるそうです。
胎児の染色体検査をすることによって、胎児の命の長さをある程度把握することができます。
胎児を短命で亡くすことは悲しいけれど、その児の命の長さはすでに決まっており、その命の限りまで全うしてあげたのだと検査をもとに思える可能性があると述べていました。

流死産を経験した女性は、自分に悪かったところがあったのかもしれないと責めてしまう傾向が高いと思われます。
しかし、そうではなく、その児はその児の命をお腹の中で全う出来たのだという認識がもっと広まっていけば、前を向ける女性も増えていくのかもしれません。

私は未だ妊娠した経験はありませんが、妊娠前にこのような知識を学んでおく必要はあると思います。
もっと開かれた性教育、、避妊ばかりではなくて妊娠の為の性教育があれば、何かしら対策や予防、心の準備ができるのになぁ。。(´・ω・`)

◆「不適応行動と発達障害」( 藤川 洋子先生 )

 私の中で非行と発達障害といったら藤川洋子先生!卒論の関係から、大学生の頃に会いたくて会いたくて藤川先生が在籍している大学まで出向いたこともあります。が、ご多忙のためお話しすることが出来ず…。まさか!お会いできる日が来るとは!!ホールにて登壇されていたため出待ちは難しく、もはやこれまでかと思っていると、帰り際に目の前を歩いていらっしゃるではないですか!
短時間でしたがお声掛けする機会に恵まれ、応援までして下さり、中野は大変嬉しゅうございました。゚(゚´Д`゚)゜。
 
もちろん講演内容も臨床心理士ならではと感じるものがありました。
スウェーデンの特別支援学校では、障害のある子がない子に釘を打ったり、のこぎりを引いたりするといった技術を教えるそうです。障害のある子が居場所をつくるために、トレーニングによってスキルを身に着け、有能感を実感できる機会を設けるという目的だそう。

最近は、障害に対する専門家のニーズも増えてきているようですよ。
専門的な大学で有能な生徒が脱落してしまうなど、サポートがない故に可能性を失ってしまうため、そういったことを阻止しようとしているようです。
軽度の発達障害は見逃されがちななので、1人1人が障害にこだわらずとも自分の得意不得意を知り、サポートを積極的に受けようと思えるような体制が学校やその他の環境でも行われるといいな。
みんながお互いの得意不得意を認め合って、サポートし合える日がくるのかも!なんて期待してしまいました(´∀`*)

「女性が輝ける社会にOCが果たす役割」( 対馬ルリ子先生,共催:あすか製薬株式会社 )

 対馬先生が「ヘルスケアスキル」という言葉を使用しており、この言葉にうっとり。
「健康は才能ではなく、習慣であり、若いときから健康を守る『ヘルスケアスキル』が必要」と仰った時には、「それやーーー!」と叫びそうになっておりました。
また、「トータルヘルスケア」として、「病気の治療を❝コスト❞とするなら、予防や検診は自分や社会の為の健康❝投資❞」というようなことを仰っておりました。

ある程度の病気は予防できますもんね。
それなら、予防するに越したことはない!

皆さん、予防や健康維持のために投資していますか!?

中野は健康オタク気味なので、健康の為の投資はしています。
  ①風邪が流行っているようなので予防のために蜜柑を1日3個程。
      (蜜柑国出身なので、「蜜柑食べたら風邪ひかん」というのを信じてる) 
  ②週に数回、格闘技道場。
      (身体的健康・精神的健康の予防と強化のためには欠かせない)
  ③サプリ各種摂取。
      (栄養が偏ったと思った日にはサプリで補給。大豆プロテインもお気に入り)
  ④プ―アール茶。
      (社長からのお土産。スイーツやめられないため、脂質過多気味の私の味方)
  ⑤こだわりのインテリアや食器。
      (お気に入りに囲まれて精神的な健康を保つ)

あ、書き出したらキリない…Σ(゚д゚;)!
むしろ、健康を理由に投資を超えて、浪費してる!?
いや、しかし、これで健康を維持できているはず。
投資と浪費は難しいところですね!!

◆「いじめ防止教育とは何か~子どもの感性をはかる~」( 演者:尾木 直樹先生 )

 尾木ママ、素敵。話の切り替えがすごくお上手で、ずっと話に引き込まれていました。
最近はスマホを介してのいじめが多く、発見しにくいようです。
いじめている側も、いじめられている側も、四六時中気を抜けないんじゃないかと思ってしまいます。
思春期の多感な時期にこんなことよろしくない。
いじめ問題については、ブログじゃおさまらないので、以下省略。

< 学会に参加して思ったこと >

子どもたちの為に現実と向き合っている大人たちの強さと弱さがそこにはありました。
学校現場の背景としてこんな大人たちの姿を知っていれば、私の学校生活も変わっていたような( ̄∇ ̄)  

思春期の子たちは、もはや抱えきれてないんじゃないかというほどの問題の質と量。
こんな時こそ、大人の出番ですよね。
教師だけが頑張るんじゃなくて、それぞれの分野の大人たちがそれぞれに出来る事を子どもたちにしたらいいんだと思います。
大人たちの協力して取り組む姿は、子どもたちにとって問題を一人で抱え込まなくてもいいんだという認識に繋がるはず…!!

思春期の子どもたちのために、TENGAとして出来る事。
正しい性知識とともに心身の健康のために性のポジティブな面を伝えること。
今回は、学校現場の方にTENGAのコンドームの紹介をさせていただきました。
性教育の授業や性に関する活動をされている方に対して、コンドームを無料提供しています。
少しでも思春期の子どもたちや子どもたちに関わる方のお手伝いができればいいな(´∀`*)
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待ち受け画像にしようか悩んだ画像。
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佐藤取締役の後を追って帰りました。
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さらば大津。  (あ、これ行きの写真だ…) 

では、また (・ω・)ノ゙