「第16回 九州ブロック性教育研究大会」熊本3日目★

所要時間・・・約3分

こんにちは。医療・福祉・教育領域担当の中野でございます。
 
熊本3日目(最終日)!
20150902_130111_156 (2)
当日は、課題別講義・分科会へ参加。

< 3日目のスケジュール > 

・午前・・・課題Ⅰ 「学校における性教育の考え方、進め方」
     講師:全国性教育研究団体連絡協議会監事 堀内 比佐子先生

・午後・・・「高等学校における性教育の実践」
     提案者:鹿児島性教育研究会会長 山之口 千佳先生 
     提案者:熊本県助産師会会長 坂梨 京子先生
     助言者:宮崎県性教育研究会会長 愛泉会日南病院院長 春山 康久先生 
     司会者:東京都性教育研究会会長 井口 一成先生
 
日本の性教育は、堀内先生によると「人間の“性”をどのように捉えていくのか」という共通認識・意識がないままスタートしてしまったそうです。この事実を聞いて、「それかー(゜□゜ )!!」と心の中で叫びつつ、腑に落ちました。

 高校生の頃、各都道府県どころか、各学校によって性に関する授業内容がバラバラであり、他校の友人と話すと自分の性に対する知識の無さに愕然としたものです。
私は恋愛と性交が容易に結びついてしまう可能性のある現代社会において、❝性❞に対して必要な知識や正しい情報を得る機会があまりないことに、以前から不満と疑問を抱いておりました。
偏った性情報が氾濫している環境の中で、何人もの友人たちが同じような性や恋愛に関する不安や悩みを抱え込んで苦しんでいる話を目の当たりにしていると、モヤモヤし始めるわけですよ。

恋愛や性交は多くの人が経験する大事なことであるはずなのに学校教育範囲に入っていないことにモヤモヤ。
生徒が必要としている知識や情報と学校での性教育内容がかけ離れていることについてモヤモヤ。
性に関する不安や苦しみ。これらの中には、防ぐことが出来るものもあったんじゃないの?とモヤモヤ。

 生徒に必要な情報と教育者が与える情報がすれ違うことほど勿体無いことはありません。
全国の学校で一貫した性教育というのは、生徒を取り巻く環境や状況も異なるため難しいと思います。
だからこそ、❝性❞に対する共通認識や意識を持ち、それぞれの生徒に合わせた方法で伝えていくことが望ましいのかもしれません。

教育者がいかに❝性❞を捉え、伝え、それぞれの生徒の❝性❞に対する認識や意識を変えていくか。

“性”を教えることは、“生”を教えることだと私は思っています。
“性”教育ではなく、“生”教育として扱われるようになれば、多くの人の性の健康に対する認識がもっと尊いものになるんじゃないかなぁ...とか。
なんだか“性”という一文字に囚われすぎて、大事なものを避けてしまっている気がします。

教育者がいかに“生”を捉え、伝え、生徒の“生”に対する認識を変えていくか。
“生”から捉え直すと“性”の良い面も悪い面にも真剣に向き合い、伝えていこうと思えるはず!

TENGAも人々が“生”の豊かさのために“性”と向き合えるような情報の発信をしていきたいですね!


ちょっと気になる精通と体力のお話

話が大きく変わりますが、興味深い話があったんですよ

精通がある年齢がだんだん遅くなってきているということについて皆さんご存知ですか?
精通グラフ
(東京都幼・小・中・高心性教育研究会:2014年調査 児童・生徒の性に関する調査報告.p.23,井口一成,2014)

このグラフは「はじめて射精があったのはいつですか?」という質問に対して、「経験がある」と回答した者の学年ごとの累計です。
ご覧のとおり、中学3年生の時において、2002年に約60%の射精経験があったにもかかわらず、2014年には49.2%まで減少しています。
ちなみに、中3男子で「経験がない」と回答した生徒は20.3%。「質問の意味が分からない」と回答した生徒は29.2%。

東京の場合なのですが、男子の体力も年々減少しているそうです。
その体力減少が精通遅延に影響しているのでは?という話をお聞きし、その可能性もありそうだなと。
射精遅延に関する論文を読んでいた時期があり、環境ホルモン説やら色んな説はありましたが、体力と関連付けているのはなかったなぁ。
もちろん、勃起障害と生活習慣(喫煙,アルコールなど)の関連を明らかにした研究はあります。
が、若者の性機能に着目した研究は本当に少ないんですよ…
性を楽しむためにも運動は大事!

思春期の子供たちの為になる性に関する調査・研究を増やし、「性機能と健康の関連について」の内容を性教育に含む必要があると思うのですがね(´・ω・`)
これ、中野のやりたいリスト行きですね!

身体の健康には、性機能の健康も含まれているはずなのに、なぜ避けるんだろう?
❝性❞と❝健康❞ や ❝性❞と❝生❞。
こういった結びつきを意識して捉えることが出来るようになれば、色んな予防もしやすいはずなのに!
誰もが心身の健康を意識するときに性機能も含めて考えるような世の中になればいいと思う。←結論。

講演で仲良くなった方とカフェ「林檎の木」にておやつタイム。
IMAG2104 (2)
ケーキが中野を呼んでいました。

「林檎の木」で性教育の話をしていると、アダムとイブの禁断の果実の話を思い出しまして、
美味しそうな食べ物を見つけたら誘惑に負けちゃうよなぁ~と思っていると、、

帰り際、レジ横になんだか凄そうなメロンパン発見。
その名も...
IMAG2119 (2)
私も「林檎の木」の誘惑に負けました(笑)

生地はブリオッシュ系でほんのりしたバターと優しい黒糖の甘さがスイーツを意識させる。
ふわっとはしているけれど密度が高くて、少しもそもそするけど食べごたえ十分。
特徴的なのが、クッキー生地部分にこれでもかというくらいのザラメが!!
カリカリとした食感とパン生地のもそもそ感が堪りませんでした。

この日のおやつ量から糖質過多なのは間違いない。
健康を勧めるためにも、健康に気をつけねばと思った次第です。

上空からの綺麗な夜景。ただいま、東京。
IMAG2110 (2)

熊本3日間、おわり!

お次は滋賀県大津市。機器展示をするために「第34回 日本思春期学会学術集会」に行ってきます!